【VBA】Clear系メソッドの違いを解説(Clear, ClearContents, ClearFormats)
シート上のデータを消すにはClearメソッドを使います。
ただ、VBAにはClearメソッドの他に、Clear~という少しずつ動作の違うメソッドが存在します。
メソッド | 動作 |
---|---|
Clear | すべて(数式・文字・書式・コメント全て)を消去 |
ClearComments | コメントを消去 |
ClearContents | 数式と文字を消去 |
ClearFormats | 書式設定を消去 |
ClearNotes | コメントを消去 |
ClearOutline | アウトラインを消去 |
ClearHyperlinks | ハイパーリンクを消去(2010以降のみ) |
この中でよく使うのは、次の3種類です。
- Clearメソッド
- ClearContentsメソッド
- ClearFormatsメソッド
今回はこれら3つのメソッドの違いを、画像でご覧いただこうと思います。
目で見てしまえば違いが簡単に分かりますよ。
Clearメソッド
Sub ClearSample()
Range("B2").Clear
End Sub
Clearメソッドはすべて(数式・文字・書式・コメント全て)を消去します。
画像を見ると文字や書式、罫線などがすべて消えているのが分かるかと思います。
ClearContentsメソッド
Sub ClearSample()
Range("B2").ClearContents
End Sub
ClearContentsメソッドは数式と文字を消去します。
画像を見ると文字だけが消えているのが分かるかと思います。
ClearFormatsメソッド
Sub ClearSample()
Range("B2").ClearFormats
End Sub
ClearFormatsメソッドは書式設定を消去します。
画像を見ると塗りつぶしや罫線が分かるかと思います。
まとめ
メソッド | 動作 |
---|---|
Clear | 全て(数式・文字・書式・コメント全て)を消去 |
ClearContents | 数式と文字を消去 |
ClearFormats | 書式設定を消去 |
各Clearメソッドの違いを把握して使い分けみてください。