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【VBA】正規表現(RegExp)を使う方法(パターン一致と置換を説明)

2023年9月20日

今回はVBAで正規表現を使う方法を紹介します。

この記事では↓の内容が分かります。

  1. 正規表現とはどのようなものか
  2. 正規表現によるパターン一致の確認
  3. 正規表現にマッチした文字列を置換する
  4. パターン一致した文字列を抽出する

単純なワイルドカードを含めた一致を判定するだけならば、Like演算子を使う方法のがシンプルでおすすめです。

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正規表現とは

正規表現とは、ある特定のパターンを持つ文字列を指定する表記法の一つ。文字列の検索や置換、抽出などを行う際の対象の指定などのために用いられる。

出典:IT用語辞典 e-Words

例えば、\dが任意の数字を表したり、\wが任意の文字を表したりします。

また、前方一致や後方一致といった指定の仕方もできます。

なお、VBAで正規表現を使用する場合、VBScript内のライブラリを使用します。参照設定を追加する方法もありますが、今回はCreateObjectで参照する方法でお見せします。

正規表現によるパターン一致の確認(testメソッド)

Sub Sample1()
    
    'RegExpオブジェクトの生成
    Dim reg As Object
    Set reg = CreateObject("VBScript.RegExp")
    
    With reg
        .Pattern = "\d" 'パターン(正規表現)を指定
        .IgnoreCase = False '大文字と小文字を区別するか
        .Global = True '文字列全体を検索
        
        'パターン一致判定
        If .test("123456789a") Then
            MsgBox "パターンと一致します"
        Else
            MsgBox "パターンと一致しません"
        End If
    End With
End Sub

このサンプルコードを元にパターン一致の確認方法を紹介します。

    With reg
        .Pattern = "\d" 'パターン(正規表現)を指定
        .IgnoreCase = False '大文字と小文字を区別するか
        .Global = True '文字列全体を検索

正規表現を使う場合、最初に正規表現のパターンの指定などを行います。

        'パターン一致判定
        If .test("123456789a") Then
            MsgBox "パターンと一致します"
        Else
            MsgBox "パターンと一致しません"
        End If

準備が終わった後、testメソッドを使用してパターン一致の確認をします。

testメソッドは引数がパターンと一致するときはTrueを一致しないときはFalseを返します。

パターン一致を確認したいときはtestメソッドを使うと覚えてください。

        .Pattern = "^\d" '前方一致
        .Pattern = "\d$" '後方一致
        .Pattern = "\d{10}" '連続した数値が10個ある

一度実行してみたら、パターンを↑のように変更して色々と試してみましょう。

何度も試してみると正規表現の理解が深まりますよ。

正規表現にマッチした文字列を置換する(Replaceメソッド)

Sub Sample2()
    
    'RegExpオブジェクトの生成
    Dim reg As Object
    Set reg = CreateObject("VBScript.RegExp")
    
    With reg
        .Pattern = "\d" 'パターン(正規表現)を指定
        .IgnoreCase = False '大文字と小文字を区別するか
        .Global = True '文字列全体を検索
        
        '文字列を置換
        MsgBox .Replace("12a45b78c", "W")
    End With
End Sub

正規表現による文字列の置換はReplaceメソッドを使います。

Replaceメソッドは1つ目の引数から、パターンと一致した文字列を、2つ目の引数へ置換します。

サンプルコードではパターンを数値にしているため、文字列内の124578がWに置換されます。

パターン一致した文字列を抽出する方法 (Executeメソッド)

Sub Sample3()
    
    'RegExpオブジェクトの生成
    Dim reg As Object
    Set reg = CreateObject("VBScript.RegExp")
    
    With reg
        .Pattern = "\d" 'パターン(正規表現)を指定
        .IgnoreCase = False '大文字と小文字を区別するか
        .Global = True '文字列全体を検索
        
        'Executeメソッドでパターン一致した文字列を抽出
        'MatchCollection型で結果が得られる
        Dim mc As Object, m As Object
        Set mc = .Execute("12a45b78c")
        
        'MatchCollectionから1つずつ結果を取り出し
        For Each m In mc
            'Valueプロパティで一致した文字列を取り出し
            Debug.Print m.Value '1 2 4 5 7 8
        Next
    End With
End Sub

正規表現ではパターンにマッチした文字列を抽出(取り出す)こともできます。

        Set mc = .Execute("12a45b78c")

文字列の抽出にはExecuteメソッドを使います。

Executeメソッドを使うとパターン一致した文字列をコレクションの形で取得できます。 (正確にはMatchCollectionといいます)

        For Each m In mc
            'Valueプロパティで一致した文字列を取り出し
            Debug.Print m.Value '1 2 4 5 7 8
        Next

パターン一致した文字列を取り出すにはサンプルコードのようにFor Each文を使うかItemメソッドで取り出します。

あとは各パターンに対してValueプロパティを使うことで、一致した文字列を取り出すことができます。

サンプルコードでは「1 2 4 5 7 8」がパターン一致しているため、これらの文字列が順番に表示されます。

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Posted by やろまい