【Python】タプルとは。リストとの違いを解説
今回はPythonのタプルについて解説します。
主にリストとの違いを説明していこうと思います。
タプルとリストの違い4つ
Pythonにおいて、タプル(Tuple)とリスト(List)は両方とも複数の要素を格納するためのデータ構造ですが、いくつかの重要な違いがあります。
- 変更可能性(Mutability): タプルはイミュータブル(変更不可)なデータ型であり、作成後に要素を変更することはできません。一方、リストはミュータブル(変更可能)なデータ型であり、要素を追加、削除、変更することができます。
- 構文と表現: タプルは要素をカンマで区切って括弧で囲むことで表現されます(例: (1, 2, 3))。一方、リストは要素をカンマで区切って角括弧で囲むことで表現されます(例: [1, 2, 3])。
- パフォーマンス: タプルの方がリストよりもパフォーマンスが若干高い場合があります。特に要素のアクセスやイテレーション(ループ)において、タプルはリストよりも高速です。
- メモリ使用量: タプルはリストよりも少ないメモリを使用します。タプルはイミュータブルであるため、要素の追加や変更によってメモリが再割り当てされる必要がありません。
基本的にデータの変更を防ぎたいときにはタプルを使い、データの追加や変更が必要な場合にはリストを使用します。
タプルの方がパフォーマンスやメモリ使用量が少ない点も気にしておきましょう。データ量が多い場合は、実行時間に影響してくるかもしれません。
重要な点は、タプルとリストは異なる特性を持つため、使用する際に適切なデータ構造を選択することが重要です。
タプルの作り方
tuple_sample = {1, 3, 4, 10}
print(tuple_sample) # {1, 10, 3, 4}
タプルを作るときは、値を{}で囲みます。
リスト[]と同じように{}で囲むだけで簡単にタプルが作成できます。